レジャー・体験

横須賀から船で10分!東京湾に浮かぶ唯一の無人島「猿島」

三笠桟橋からの約10分の船旅で、気軽に訪れることができるこの島では、釣り・海水浴・バーベキューなど、四季を通してアウトドア・アクティビティを楽しめます。
フォトジェニックなスポットも沢山あり、最近はデートスポットとしても人気上昇中です。
いまだに猿から進化しきれない横須賀流星がレポートします。

三笠ターミナルから10分の船旅。気分はロビンソン・クルーソー

猿島はよく眺めるけど渡ったことはないという人は多いんじゃないでしょうか?
旧日本軍の要塞として、終戦まで一般人の立ち入りは禁止されていたため、レンガ積みのトンネルや砲台跡などの旧軍施設が残っていて、ちょっとした探検気分が味わえます。
コロナ禍でマイクロツーリズムが叫ばれる中、気軽に非日常を体験できるスポットとして注目を浴びています。

発着の拠点、三笠ターミナル

三笠ターミナル

京急線の汐入駅または横須賀中央駅から徒歩15分ほどで、記念艦三笠で有名な「三笠公園」に到着します。
公園のすぐとなりに三笠ターミナルがあり、そこで猿島行きの乗船チケットを購入することができます。
1階にはチケットターミナルのほかに、待合所、軽飲食施設、観光案内所を設置されています。
2階では猿島の歴史や第二海堡の展示があり、事前に猿島の知識を得ることができます。

料金などについて

猿島料金

大人乗船料(往復)1,500円と猿島公園入園料500円の合計2,000円をこちらで支払います。
横須賀市民は半額になるので、市民の方は身分証明書をお忘れなく!
夏期ダイヤ(3/1~10/31)は9:30~16:30の間、毎時30分に出航します。
詳しい時間はこちら

三笠ターミナルの目の前から出航。10分の快適な船旅

猿島 船

出航の5分くらい前にアナウンスがあります。
今日は平日のためスムーズに乗船できましたが、天気のいい土日は大変混雑するので、余裕をもってスケジュールを組みましょう

猿島 船内

東京湾内なので揺れも少なく快適なクルージングです。
徐々に遠ざかる横須賀の街並みを眺めていると、あっという間に猿島が目の前に迫ってきます。
猿島は横須賀側から見るより実物は大きいなというのが印象です。

あっという間に到着です

猿島桟橋

意気揚々と上陸。
ほんの10分の船旅でもずいぶん遠くに来た気分になります。

冒険のはじまり

猿島から眺める横須賀市街の風景は、宮島からの広島市街の眺めにも似ています。
ちなみに、猿島に猿は一匹もいません
猿島の伝説はこちら

戦時遺構が目白押し

猿島遺構

古い建物がいきなり目に飛び込んできます
これは明治時代に建てられた発電所で、今でも現役です。
煙突があるので、まるで北国の民家のようですね。

猿島遺構

砲台へのメイン道路である300mの幹道です。 この切通しに沿って4つの兵舎・弾薬庫が配置されています。

猿島遺構

兵舎に使われているレンガは、明治初期に用いられたフランス積みという積み方で、日本では数少ない大変貴重な遺構です。

猿島兵舎

今回は特別に兵舎の中に入らせていただきました。
明治時代にはここで20人ほどの兵士が寝起きしていたそうです。
ひんやりとして外とは体感で10度くらい低く感じます。当時の兵士も真夏の過酷な勤務の後でも熟睡できたでしょう。
専門ガイドのツアーでは中を見学することができます。

恋人トンネル

島のほぼ中心にあるレンガ造りのトンネル。通称「恋人トンネル」です。
この暗さと光の加減が、なんとなく手をつなぎたくなってしますようで、
約100mの間に二人の間になにか進展が起こるかもしれません。
これもデートスポットとして人気が上がっている理由の一つですね。

猿島ラピュタ

恋人トンネルを抜けると切通しの上に樹木が鬱蒼と茂り、苔がびっしりと張り付いています。
この廃墟感が映画「天空の城ラピュタ」の世界に迷い込んだ気分になると評判になっています。

猿島砲台跡

島内には砲台跡がいくつか残されています。
外国の戦艦の侵入を防ぐための明治時代のものから、第二次大戦で米軍機を撃退する役目のものまで、それぞれ時代ごとに役割が変わっています。

猿島仮面ライダー

島の頂上にあるこの建物は、昭和の防空指揮所です。
初期の仮面ライダーでは、ショッカーの基地として撮影に使われていたそうで、今でもマニアが訪れるスポットになっています。

猿島階段
猿島シダ

深く茂った木々の間に、なかなかハードな階段も待ち受けています。
シダ科の植物も生い茂り、ジャングルを抜けて進む冒険気分を盛り上げてくれます。

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充実した島内の施設

快適に楽しんでいただくための施設が充実しています。
手ぶらで軽いハイキングもよし、一日存分に探検するもよし、気分や目的に合わせて楽しめます。

welcomeセンター

猿島welcomeセンター

島内の案内や「猿島探検ツアー」の受付などの機能を持っています。
2階の多目的ホールでは、島内で発見された弾薬などが展示されています。
上陸したら最初に立ち寄るといいでしょう。

エコステーション

猿島エコステーション

猿島SDGsのシンボル「猿島エコステーション」です。
猿島は島全体が文化財になっていることもあり、ゴミは6分別して収集します。
いつまでも観光と自然や文化財保護の両立を保っていきたいですね。

レンタルショップ

猿島レンタル
猿島レンタル

バーベキュー用品やビーチ用品のレンタルができます。
バーベキューはwebで予約もできます
食材を受け取れるサービスもあります

オーシャンズキッチン

猿島オーシャンズキッチン
猿島オーシャンズキッチン

地産の食材を使ったメニューと、様々なドリンクが用意されています。
もちろんアルコールもあります

ガイドツアー

猿島ガイド

魅力満載のこの猿島を知り尽くしたガイドさんが解説してくれる約30分のツアーです。
兵舎や弾薬庫の内部を見学したい場合は、このツアーに参加が必須です。

その他注意事項

猿島最終便

無人島に一人取り残されないよう、最終便の時間はしっかり確認しましょう。
海水浴場指定区域以外での遊泳や、海水浴場の開設期間以外に水浴又は遊泳は禁止です。
急な階段や滑りやすい場所もありますので、動きやすい服装でのお勧めします。
その他ルール(猿島公園管理要領)はこちらをご覧ください

施設情報

【住  所】神奈川県横須賀市小川町27-10(三笠ターミナル)
【電話番号】046-825-7144
【営業時間】3月1日~10月末 9:00~17:30/11月1日~2月末 9:00~16:30
【定 休 日】年中無休
【アクセス】京急線 横須賀中央駅・汐入駅より徒歩約15分
【URL】https://sarushima.jp/
※2022年9月現在の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。

無人島猿島のまとめ

猿島

今回は海に飛び込みたくなるような残暑厳しい日に猿島を探検しましたが、一年を通じて様々な楽しみ方ができるのが猿島の魅力です。

冬の空気の澄んだ日は富士山も眺められるそうなので、今度は少し寒い時期に誰かと愛のトンネルを通ってみたいと思っています。

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