横須賀市の追浜エリアにある国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)。
追浜の横須賀本部が公開され、海洋科学の最前線が学べるコンテンツを楽しめます!
今回は、その一般公開に大潜入してきたので、レポートします!
JAMSTEC 横須賀本部 施設一般公開

2025年5月17日(土)、JAMSTEC横須賀本部の施設一般公開が行われました。(2025一般公開HP)

当日は悪天候のため一部展示の場所が変更になっていました。
本記事ではJAMSTEC横須賀本部一般公開2025の出展企画について全網羅★
アクセス、食堂、グッズ等の概要については以下の記事をご覧ください!
JAMSTEC到着!パンフレットGET後は…
どこから回ろうか悩んでしまいますが、まずは
『「しんかい6500」実機・実物大模型の見学』の抽選に行きます!!

抽選番号は10100でした。しんかい6500のシールももらえて嬉しい♡
10:55に発表のようなので、またあとで結果を確認しに来たいと思います!
果たして当たるのでしょうか!?
ここからは、各展示についてご紹介いたします♪
A本館
1北極域観測船「みらいⅡ」のことを知ろう!2025

3月に進水を迎えた北極域観測船「みらいⅡ」の最新情報や動画、イラスト原画などが展示されていました。
2温暖化が進むと地球で何が起こる?

様々な地球のシミュレーションについて、楽しみながら学ぶことができる展示がされていました。
お子様が夢中でパズルに挑戦されていましたよ。
3津軽海峡の流れを把握する~むつ研究所の海洋環境モニタリング~

むつ研究所が位置する青森県・下北半島北部津軽海峡に関する展示がされていました。
4地球温暖化に関わるCO2を詳しく知ろう!

地球温暖化や、その主な原因物質である二酸化炭素と海に関する研究について紹介されていました。
5昔の海、今の海、これからの海

日本近海で採取された海底堆積物やプランクトンの観察体験を行っていました。
プランクトンを観察したい人で行列になっていました!!
なかなか普段の生活では触れることができない展示ということで、大人から子供まで夢中です!

また、標本の展示も行っていました。
6海と空の実験教室

海や空で見られる不思議な現象について実験を行っていたそうです。
訪れたタイミングでは、実験は休憩中でしたが、参加者の希望する日の海流図・天候図がもらえるとのことでいただいてきました。

私がいただいた日は、ラニーニャ現象が発生していたそうで、いつもより暑い夏になっていたらしいです。
当たり前に0歳時の記憶はありませんが、両親との思い出話に花が咲くかもしれませんね。
7深海6000mのレアアース

日本の最東端、南鳥島沖の深海6000mから希少資源レアアースの回収に挑戦する大型の国家プロジェクトについて展示されていました。
8「ちきゅう」で掘る!超大水深での科学掘削

ちきゅうの掘削機器など海洋科学掘削に関して展示・解説されていました。
9沖縄の海砂から学ぶ!漂流軽石の不思議な旅

沖縄の海岸で見つかる謎の軽石を観察して不思議を楽しく学べる展示でした。
10JAMSTECのお仕事を覗いてみよう!
JAMSTECの研究者や技術者と直接話せるブースを行っていました。
11スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」

JAMSTECのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」に関する展示がされていました。
地球シミュレータに関するグッズを、職員さんとのじゃんけんで勝った人に配布していました。

私はトートバッグをいただきました。かわいい!
12研究から社会へ!海でつながる支援のチカラ

産業連携の最前線や寄附制度について紹介されていました。
13ダイナミックな地球に挑む


世界中で起きている地震や火山の噴火について研究している展示です。
海底から採取した岩石などに触れるコーナーがあり、お子様が夢中になっていました。
B海洋科学技術館
14カニか、エビか!?その判別、AIにお任せを!


石にエビ・カニの模型がくっついており、実際にその上のカメラで
リアルタイムにエビ・カニの判別・カウントがされている様子を見ることができました!
カメラはしんかい6500なんですね。芸が細かい。
15「しんかい6500」の実物大模型と写真を撮ろう!

抽選に当選した方が実際に模型内部に入り、深海研究者気分を味わえて、チェキで撮影できる とのことでした!
16学校で究める「海洋STEAMプロジェクト」~生きる力を身につける~

学習に役立つ教材のサンプル等を展示していました。
C深海総合研究棟

17深海生物!潜航調査!さわって楽しい研究現場

水槽の中の深海生物を観察したり、潜航調査で使用する道具の模型があるなど、たくさんのお子様が夢中になっていましたよ♪
こちらの写真は、チムニーという岩が通電する様子を体験できる実験ブースです。

見学中に雑学をお話ししてくださる研究員さんがいて大人も楽しい★
E海洋技術研究棟

21やっぱ「海底レアメタル」っしょ!

海底レアメタルとは何か?どこにあるのか?等をパネルや実験、実物の展示を通して知ることができました。
22海水取って何するの?何が分かるの?

海水の成分分析のための自動化装置や、DNAの自動検出装置等について紹介されていました。
23K-プログラムの秘密に迫る!

「経済安全保障重要技術育成プログラム」で取り組んでいるらしい?!海の観測システム開発の一部に関する展示でした。
海の生き物の鳴き声を聞くクイズ等があり、お子様含めて大盛り上がりでした♪
人間の耳では聞くことができない魚の鳴き声を聞くことができ、大人も楽しめました。
聞こえないのでわかりませんが、魚も魚同士、鳴き声で意思疎通をしているようです。
F海洋工学実験場
18北極の海氷を身近に感じよう!

※中央広場からエリア変更
北極海で採取した本物の海氷展示や、海氷観測に使用される機器の展示がされていました。
北極で氷のコアを採取し、その採取された海氷を薄く切り出し、どのように氷が作られていったのか成分を研究するそうです。
その結果を並べて印刷したのがこの写真の布とのことです。
柄々している部分が最初にできた氷なんだそうです。
24「しんかい6500」にも搭載!水中音響通信デモ

海水中ですぐに吸収されてしまう電波の代わりに音波で画像や制御データ、センサデータをやり取りしているデモの様子が展示されていました。
こういった技術のおかげで、深海の写真を地上で見ることができるんですね。
G高圧実験水槽棟
25高圧実験水槽の展示

水深約14000mに相当する圧力までの深海環境を再現する高圧実験水槽装置の実機が展示されていました。

実機の横には、実際に実験で壊れてしまった金属やドラム缶もあわせて展示されていました。
水圧の強さがわかりますね。
G高圧実験水槽棟・奥

19深海のトップ・プレデター「ヨコヅナイワシ」


※中央広場からエリア変更
駿河湾最深部のトップ・プレデター「ヨコヅナイワシ」に関する展示です。
普段私たちが食べるマイワシがニシン目であるのに対し、同じ「イワシ」という名前がついていてもヨコヅナイワシは遺伝的にナマズのほうが近いんだそうです。
こちらの記事でインタビューを受けられている研究員さんが現地におられ、お子様から大人まで質問に回答されていらっしゃいました。
「静岡のセミナーにも行きました!」って方もいらっしゃいましたよ。

深海魚を触れるコーナーもありました。
お子様に大人気です。朝イチのタイミングで訪問した際は大人も魚を触って楽しまれていました。

そのお隣ではヨコヅナイワシのぼりをつくるコーナーがありましたので、うろこを描いてきました。

スカリンです。
江ノ島水族館のキャラクターですか?と職員さんに聞かれました。残念、まだ知らない人も多いようです…
完成したらJAMSTECの公式SNSにUPされるとのことです♪
20世界初の深海洞窟探査プロジェクト「D-ARK」

深海洞窟を探査する技術を開発し、洞窟内の生物多様性を明らかにする研究プロジェクトに関する展示でした。
調査地・大東諸島(沖縄の東に位置)は、約5千万年前に赤道付近で誕生した島だそうで、いまだ日本付近では見つかっていないシーラカンスがそこにいるのではないか?と調査をしているのだそうです。

クイズに挑戦してシールをいただきました。
ギョギョォォ!?生きた化石!
H海洋研究棟
26海の酸性化を追え!ー海洋観測の最前線ー

pHがわかる色の液体と二酸化炭素をペットボトルで混ぜる海洋酸性化を模した実験を行っていました。
海洋に溶け込む二酸化炭素が増えると、酸性化してしまい、炭酸カルシウムが生成されにくくなってしまうんだそうです。
そうすると、炭酸カルシウムの殻や骨格を持つ海洋生物が成長できなくなってしまうため、問題とのこと。
二酸化炭素も目に見えないので実感しにくいですが、確かに魚にとっては大問題になりそうです。
27どうする!?海洋生態系と気候変動の未来
自動ロボットによる観測や、環境DNAの解析など、海洋生態系の解明に向けた研究の展示とミニ・サイエンストークを実施していました。
I無人探査機整備場
28あつまれ!活躍中の深海ロボたち


無人探査機の実機展示をしていました。
実機がみられる、ということで常にたくさんの人が!
29水中ドローンde宝さがし
小学生・中学生・高校生限定の抽選企画でした。
ドローン操作体験ができたみたいです。

近くでよこすかのピンズを配布しており、ありがたく頂戴しました。
J潜水調査船整備場

30深海へ挑む!新生「うらしま8000」実機初公開!

うらしま8000の実機が展示されていました。
初公開ということもあってか、技術者さんの周りには常に大人で人だかりができていました。
大人気です。
31深海のパイオニア!しんかい6500をみてみよう

しんかい6500の実機が展示されていました。
抽選に当選した方は、耐圧殻の内部見学ができるようです。
抽選に当選しなくても外側の見学・写真を撮ることは可能でした。

こういう小ネタ看板みたいなもの、大好きです。
K桟橋
32現場へGO!研究船「よこすか」の凄いところ

残念ながら悪天候のため見学は中止となりました。
横須賀本部からのライブ配信
横須賀本部施設一般公開ではYouTubeでオンライン配信も実施していました。
JAMSTECチャンネルでご覧いただけます。
ニコニコ生放送:https://live.nicovideo.jp/watch/lv347491206
主催者情報
日時 2025年5月17日(土)9:30~16:00
会場 JAMSTEC 横須賀本部(神奈川県横須賀市夏島町2番地15)
参加費 無料
参加登録 事前申し込み抽選制
応募期間:2025年4月1日(火)12:00~21日(月)12:00まで
主催 JAMSTEC
後援 横須賀市
協力 横須賀市追浜行政センター、追浜銀座通り商店会
JAMSTEC 横須賀本部 施設一般公開まとめ【2025展示編】
2025年のJAMSTEC横須賀本部一般公開で行われた展示について紹介いたしました。
海洋科学に関する研究は日々進化していっているため、何度訪れても新たな発見が見つかるはずです!
一般公開の概要記事も是非ご確認ください♪
なお、「しんかい6500」実機・実物大模型の抽選結果は…
だめでした。
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